苔の測定結果について思うこと
2016-05-03


こんにちは。

昨日は子どもの遠足に付き添って、伊豆稲取へ行ってきました。
急な坂道を一生懸命登る子どもの姿に、エネルギーをもらって来ました。

伊東で測定所をやりたいと思い始めてから、ずっと気になっていた場所がありました。
そこは、山の斜面のがけ崩れ防止ブロックに、苔がびっしりと生えている、とある小学校の通学路です。

測定器が整ったら必ず確認しようと思っていたので、晴れの日が3日ほど続いて、明日から天気が崩れる予報だった4月のある日、苔を採取しに行きました。
あまりにも広く苔が生えているので、バケツにビニール袋を敷き、手袋・マスク・空間線量計を持った「怪しいおばさん」は、地上からの高さや位置をいろいろに変えながら、たくさん採取しました。

都会とは違って車社会のこちらは、歩道で苔を採取してようがあまり目立つことはなく、1Lマリネリ分たっぷり集めて来ました。

測定結果はこちら↓ 禺画像]
しっかりと5年前にもたらされたセシウムが集積されていました。

苔やきのこ(違う形で生長するきのこもあるそうです)などは、周辺表層の養分を吸い取って成長するので、放射性物質も集めて保持してしまうのでしょう。

学校の通学路は、年間約200日間も往復する子どもたちの生活道路です。
雨の日は、傘の先端で苔をつつくこともあるでしょうし、友達同士で押し合って体に触れることもあるでしょう。

外部・内部問わず、被爆の心配をせずに通学できるように、大人の責任として対策をとらなくてはならないと思います。

現実を知らないことは安全ですか?
心は平和かもしれません。
しかし、それは安全とは違います。
知ってしまうと心はざわつきます。
心のざわつきを終わらせるには、納得のいく対処をし終えたときです。

家の中で何かをこぼしたとき、雑巾で拭き取ったり掃除します。
そして、次はこぼさないようにと注意を払います。

どんな対応をするのか、一人ひとりが考えなくてはならない今があります。

[思ふこと]

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